【共同リリース】Telexistence、センコー株式会社、TX製ロボットソリューションの物流施設導入に向け実証実験を実施

Telexistence株式会社 (本社: 東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)とセンコー株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:杉本 健司、以下センコー)は、TX製ロボットソリューションの導入に向けた実証実験をセンコーの物流施設で実施いたしました。

(映像は、センコーが物流業務を受託する西関東ロジスティクスセンターにて、TX製ロボットソリューションの実験を行う様子。2022年10月20日撮影。)

今回の実証実験では、TXの独自AIシステムによる自動制御と人による遠隔操作のハイブリッド制御ロボット技術を核としたTX製ロボットソリューションの特徴である、マルチタスク性とマルチロケーション性に関する検証を行いました。なお、マルチタスク性とマルチロケーション性を兼ね備えたロボットソリューションが確立されることは、大型自動化設備の採用が難しいとされる既存物流施設や中規模物流施設への導入を可能とし、人件費高騰や慢性的な人手不足が深刻化する物流業界の課題解決につながります。

<主な検証事項>

  1. 専用マテリアルハンドリング機器なしに、複数種類の手荷役を担えるか(マルチタスク性)
    • パレットからコンベアへの投入作業を担えるか
    • パレットからカートラックへの積み付け作業を担えるか
  2. 事前ティーチング無しに、複数の作業場所で稼働できるか(マルチロケーション性)
    • 周辺環境の情報を事前に登録することなく、作業毎に異なる場所で稼働できるか

<主な技術的特徴>

  • 複数種類の手荷役を異なる作業場所で行うために必要となる周辺環境情報の登録を、遠隔操作オペレーターがリアルタイムかつ簡易に実行するための独自アプリケーションを開発
  • 対象物や把持点の認識、動作計画生成など、コンベア投入及びカートラック積み付けに係る一連の動作を自動制御するための独自AIシステムを開発
  • 把持面にミシン目のあるケースや強度の弱い素材が使われたケースにも対応した独自ロボットハンドを開発

TXは今後、混載パレットのコンベア投入など複雑な手荷役への対応や動作速度の向上などを行い、2023年には、センコーの物流施設において、実際の業務にTX製ロボットソリューションを組み込んだ試験運用の実施を予定しています。

センコーは 2014 年に新設の物流拠点にデパレタイズアームロボットを導入し、以降も AGV など省人化・省力化機器の導入を積極的に進めてきました。今回の実験では、既存の物流施設でロボットを複数の作業場所に移動させて、人に代わってさまざまな手荷役作業を、環境に応じて的確に業務遂行できるのか検証しました。今後も先進技術の導入を通じて、作業者の負担軽減や作業時間短縮によるワークライフバランスを図り、人手不足などの物流現場の課題解決につなげ、お客様の期待に応える物流サービスを提供できるよう取り組みを続けてまいります。

■センコー及びTXによる実証実験の概要
1. 実施日:2022年10月21日
2. 場所:センコー(株) 西関東ロジスティクスセンター


報道関係の皆さま:プレスキット

<センコー株式会社(https://www.senko.co.jp)について>
センコーは、全国ネットの自動車輸送を核に、鉄道利用運送、海上運送、倉庫、工場内物流、国際物流等、幅広く展開しています。保管、配送、流通加工、情報流通等の複合機能を持った物流センターでの総合サービスや、物流合理化・効率化につながる最適システムの設計、オペレーション運営など、最新の情報技術を駆使したロジスティクスシステムでお客様のSCM構築をサポートしています。
所在地 :大阪府大阪市北区大淀中1-1-30
代表者 :代表取締役社長 杉本 健司
設立年月日 :2016年4月15日(創業 1916年9月)