Telexistence株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡仁、以下「TX」)は自社開発したAIロボット「TX SCARA」および店舗作業分析システム「TX Work Analytics」を、株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介、以下「ファミリーマート」)へ2022年8月より順次導入を開始し、今後300店舗へ拡大いたします。
■「TX SCARA」、「TX Work Analytics」の導入で店舗経費の低減とより質の高い店舗運営の実現
このたび導入するTXが開発したAIロボット「TX SCARA」は、店舗従業員への作業負荷の大きい飲料補充業務を24時間行い、これまで人間が行っていた飲料補充業務を完全になくすことを目指します。TXのロボット・AI技術の活用により、店舗人員を増やすことなく新たな時間が創出され、店舗の労働環境や売り場の更なる質の向上、店舗の採算性の改善が可能となります。 また、店舗作業分析システム「TX Work Analytics」も併せて導入いたします。店舗従業員が位置情報の発信機を装着し、店内に設置された受信機が位置データを認識することにより、各時間帯における業務の作業時間を可視化・分析が可能となり、店舗業務の一部をAIロボットが担うことを前提とした最適なワークスケジュールと人員配置を進めることで、店舗経費の低減とより質の高い店舗運営の実現に繋げてまいります。
Microsoft Azureを活用したTX SCARAのクラウドシステムでは、TX SCARAが稼働するコンビニ各店舗での売れ行きを示すデータベース(注)を維持管理しています。これによりTX SCARAがリアルタイムでスキャンする現在の在庫情報と、蓄積された過去の売れ行き動向から計算された最適な陳列タスクを予測、実行することが可能になり、店舗における品切れを最小限にすることができます。
Telexistence, Remote-Controlled Robotics Innovator – Engineering Team Interview
本ラウンドは、既存投資家であるモノフル、Airbus Ventures、KDDI Open Innovation Fund、DEEPCORE、東大IPCに加え、複数の新規投資家も引受先として参画しています(非公開)。今回のシリーズA資金調達ラウンドの完了により、2017年の創業以来の資金調達総額は約45億円となりました。TXは、今回の資金を製品開発チームの拡大や、小売店舗・物流分野で広がりつつある顧客層への製品開発・導入の加速に活用する計画です。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(本部:神奈川県川崎市幸区大宮町1310番、理事長 石塚博昭、以下NEDO)とTelexistence株式会社 (本社:東京都港区、代表取締役CEO: 富岡仁、以下TX)は、Connected Industries推進のための協調領域データ共有・AIシステム開発促進事業において、遠隔操作ロボット「Model-T」を商品陳列のために稼働させ、併せて運用に関するデータを取得する取り組みも開始します。9月14日に開業する「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」に導入し、店舗業務の省人化や、どこからでもロボットを通じて就労可能な、全く新しい店舗オペレーションを実現し、少子高齢化や就労人口の減少による人手不足などの社会課題の解決に貢献することを目指します。
2020年9月14日からは、東京ポートシティ竹芝のオフィスタワー1階に同日開業予定の「ローソン Model T 東京ポートシティ竹芝店」で、遠隔操作による商品陳列が可能なロボットModel-Tを店内バックヤードに配置し、店舗内の実オペレーションに組み込み稼働させます。Model-Tを用いて、コンビニ業の売上の大きな割合を占める飲料(ペットボトル・缶飲料)および中食(弁当・おにぎり・サンドイッチなど)を対象とした商品陳列を遠隔操作にて行い、コンビニ店舗運営での使用が可能な、ロボットによる商品陳列オペレーションを推進します。さらに、遠隔操作中のオペレーターとロボットの動き(商品のピッキング、設置など)のデータを蓄積し、人工知能(AI)に学習させることで、遠隔操作によらず自動で制御・処理する割合を増やす自動化の研究開発も進めていきます。