シリーズBでソフトバンクグループ、Foxconn、Globis Capital Partnersなどから総額約230億円を調達

ソフトバンクロボティクスグループと北米での戦略的な事業提携、Foxconnとロボットの量産を軸とした連携を発表


Telexistence(TX)は、このたびシリーズBラウンドにて約230億円の資金調達を完了いたしました。過去3回の資金調達ラウンドでリード投資家であったMonoful Venture Partners、KDDI Open Innovation Fund、Airbus Venturesからの追加調達に加え、新規投資家としてソフトバンクグループ株式会社 (SBG)、Foxconn、Globis Capital Partners (GCP) からも資金調達いたしました。また、SBGの子会社であるソフトバンクロボティクスグループ株式会社 (SBRG) と北米およびその他地域でのロボティクス事業推進を目的とした戦略的事業提携に合意しました。さらに、FoxconnとはTXの次期モデル「GHOST」の生産技術の確立および量産における連携を進めてまいります。また、今回の資金調達に伴い、SBRGの吉田健一氏 、GCPの野本遼平氏が新たに取締役に就任いたします。

TXは、数十台レベルの小規模なロボットの研究開発・実証実験のステージから、数百台の自社ロボットを工場外の動的環境下に展開し、商業ベースで大規模かつ日常的に運用するフェーズに突入しています。

今後、既存事業のロボットオペレーションを最速で拡大することに加え、全てのロボット関係者の目標である、人間レベルの汎用性を持つロボットを開発する上では、多様な専門性を持つ地球上で最優秀な人材を探し求め、組織の能力密度を一層高めることが必須となります。国籍や年齢、在籍期間にかかわらず実力があれば活躍の機会は無数にあり(在籍メンバーの出身国は25カ国)、パフォーマンスに見合った報酬(年俸とストックオプション)を可能な限り提示することが、TXの大事にしている組織的な原則です。これらに賛同する世界中のプロフェッショナルの参画をお待ちしています。

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【共同リリース】Telexistence、センコー株式会社、TX製ロボットソリューションの物流施設導入に向け実証実験を実施

Telexistence株式会社 (本社: 東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)とセンコー株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:杉本 健司、以下センコー)は、TX製ロボットソリューションの導入に向けた実証実験をセンコーの物流施設で実施いたしました。

(映像は、センコーが物流業務を受託する西関東ロジスティクスセンターにて、TX製ロボットソリューションの実験を行う様子。2022年10月20日撮影。)

今回の実証実験では、TXの独自AIシステムによる自動制御と人による遠隔操作のハイブリッド制御ロボット技術を核としたTX製ロボットソリューションの特徴である、マルチタスク性とマルチロケーション性に関する検証を行いました。なお、マルチタスク性とマルチロケーション性を兼ね備えたロボットソリューションが確立されることは、大型自動化設備の採用が難しいとされる既存物流施設や中規模物流施設への導入を可能とし、人件費高騰や慢性的な人手不足が深刻化する物流業界の課題解決につながります。

<主な検証事項>

  1. 専用マテリアルハンドリング機器なしに、複数種類の手荷役を担えるか(マルチタスク性)
    • パレットからコンベアへの投入作業を担えるか
    • パレットからカートラックへの積み付け作業を担えるか
  2. 事前ティーチング無しに、複数の作業場所で稼働できるか(マルチロケーション性)
    • 周辺環境の情報を事前に登録することなく、作業毎に異なる場所で稼働できるか

<主な技術的特徴>

  • 複数種類の手荷役を異なる作業場所で行うために必要となる周辺環境情報の登録を、遠隔操作オペレーターがリアルタイムかつ簡易に実行するための独自アプリケーションを開発
  • 対象物や把持点の認識、動作計画生成など、コンベア投入及びカートラック積み付けに係る一連の動作を自動制御するための独自AIシステムを開発
  • 把持面にミシン目のあるケースや強度の弱い素材が使われたケースにも対応した独自ロボットハンドを開発

TXは今後、混載パレットのコンベア投入など複雑な手荷役への対応や動作速度の向上などを行い、2023年には、センコーの物流施設において、実際の業務にTX製ロボットソリューションを組み込んだ試験運用の実施を予定しています。

センコーは 2014 年に新設の物流拠点にデパレタイズアームロボットを導入し、以降も AGV など省人化・省力化機器の導入を積極的に進めてきました。今回の実験では、既存の物流施設でロボットを複数の作業場所に移動させて、人に代わってさまざまな手荷役作業を、環境に応じて的確に業務遂行できるのか検証しました。今後も先進技術の導入を通じて、作業者の負担軽減や作業時間短縮によるワークライフバランスを図り、人手不足などの物流現場の課題解決につなげ、お客様の期待に応える物流サービスを提供できるよう取り組みを続けてまいります。

■センコー及びTXによる実証実験の概要
1. 実施日:2022年10月21日
2. 場所:センコー(株) 西関東ロジスティクスセンター


報道関係の皆さま:プレスキット

<センコー株式会社(https://www.senko.co.jp)について>
センコーは、全国ネットの自動車輸送を核に、鉄道利用運送、海上運送、倉庫、工場内物流、国際物流等、幅広く展開しています。保管、配送、流通加工、情報流通等の複合機能を持った物流センターでの総合サービスや、物流合理化・効率化につながる最適システムの設計、オペレーション運営など、最新の情報技術を駆使したロジスティクスシステムでお客様のSCM構築をサポートしています。
所在地 :大阪府大阪市北区大淀中1-1-30
代表者 :代表取締役社長 杉本 健司
設立年月日 :2016年4月15日(創業 1916年9月)

【共同リリース】人工知能ロボット「TX SCARA」をファミリーマート300店舗へ導入開始

Telexistence株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡仁、以下「TX」)は自社開発したAIロボット「TX SCARA」および店舗作業分析システム「TX Work Analytics」を、株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介、以下「ファミリーマート」)へ2022年8月より順次導入を開始し、今後300店舗へ拡大いたします。

■「TX SCARA」、「TX Work Analytics」の導入で店舗経費の低減とより質の高い店舗運営の実現

このたび導入するTXが開発したAIロボットTX SCARA」は、店舗従業員への作業負荷の大きい飲料補充業務を24時間行い、これまで人間が行っていた飲料補充業務を完全になくすことを目指します。TXのロボット・AI技術の活用により、店舗人員を増やすことなく新たな時間が創出され、店舗の労働環境や売り場の更なる質の向上、店舗の採算性の改善が可能となります。 また、店舗作業分析システムTX Work Analytics」も併せて導入いたします。店舗従業員が位置情報の発信機を装着し、店内に設置された受信機が位置データを認識することにより、各時間帯における業務の作業時間を可視化・分析が可能となり、店舗業務の一部をAIロボットが担うことを前提とした最適なワークスケジュールと人員配置を進めることで、店舗経費の低減とより質の高い店舗運営の実現に繋げてまいります。


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人工知能ロボット「TX SCARA」をファミリーマート向けに全国規模で導入開始

Telexistence株式会社 (代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)は独自開発した人工知能ロボット「TX SCARA」の国内量産を開始し、まずは株式会社ファミリーマート(以下ファミリーマート)が主要都市圏にて展開する300店舗に、2022年8月下旬から順次導入を開始いたします。

動画:人工知能ロボット「TX SCARA」をファミリーマート300店舗導入開始

TX SCARAの導入により、ファミリーマートの店舗運営においては、人間による飲料の手補充という単純かつ身体的負荷の高い労働が完全になくなります。また、世界でも実例がない大規模な小売店舗網への商品陳列人工知能ロボットの実装により、店舗ではで新たに創出される時間的な「余剰」を活用することで、店舗の労働環境や売り場の更なる質的向上、または店舗あたりの採算性改善が可能となります。

この取組は、人間社会から単純労働をひとつ残らず、全てロボットに置き換えるというTXのミッション実現の小さな一歩目となりますが、その推進にあたっては、米国半導体大手のNVIDIA Corporation(以下NVIDIA)及び日本マイクロソフト株式会社 (以下マイクロソフト)とのコラボレーションを軸に進めています。具体的には、TXの独自ハードウェアにNVIDIA GPUで高速化されたAIテクノロジーを組み込み、マイクロソフトのクラウド基盤、Microsoft Azure経由でロボットのAI・遠隔制御を行っています(詳細は後述)。

現状、あらゆる国家のあらゆる産業の最大の制約要因は人的資源です。特に日本のような成熟した先進国においては、労働力の不足が人間の社会生活を下支えしている小売・物流業界などで急速に顕在化しつつあります。TXはファクトリーオートメーション以外の領域、かつ社会の生活インフラとして機能している産業向けにロボットの大規模な生産と社会実装を進めることで、ロボットという新たな労働力を実質的に無尽蔵に供給することを目指しています。TXのロボットが強力なアジテーションとなることで、これまでその大部分を人間が担っていた単純労働が減少し、新たに生まれる余剰リソースが市場メカニズムを通じて適切に再分配される動きがうまれることで、長期的には、人間社会は全自動資本主義、不労の社会へと移行していくと考えています。

動画:TX SCARA driven by GORDON Unveil

TXは、ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業です。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、ハードウェア・ソフトウェア、AI、遠隔操作技術を一貫して自社で開発しています。ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、労働に関わる社会の基本的なあり方を変革することを目指します。


[関係者コメント]

ファミリーマート 執行役員 開発推進室長(兼)ライン・法人室長 狩野 智宏

日本の生産労働人口の減少は、当社において安定した店舗運営を継続する上で、重要な経営課題の一つとなっております。当社は、店舗従業員の新たな人材の獲得を推進するとともに、店舗オペレーションにおける省人化・省力化に積極的に取り組んでおります。このたび、Telexistence社のロボットをファミリーマート店舗へ導入することにより、店舗従業員による冷蔵庫内の飲料補充業務がなくなり、新たに創出された時間を接客や売場業務に再配分することで、より質の高い店舗運営に繋げることが可能となります。当社は、今後もTelexistence社と新たな店舗運営のあり方を目指し、取り組んでまいります。

エヌビディア 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎真孝

NVIDIAは、お客様が次世代のロボティクスやエッジAIアプリケーションを構築することで、業界全体を変革しています。Telexistenceのロボティクス ソリューションは、NVIDIAのGPUアクセラレーテッド テクノロジを搭載し、AIの学習とロボットの自律動作機能を高速化させます。本ソリューションは小売業者が労働力不足に対処できるようにすることを目指し、利用者と従業員の両方のエクスペリエンスを向上させるでしょう。

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 コーポレートソリューション事業本部長 兼 デジタルセールス事業本部長 三上 智子

日本マイクロソフトは、Telexistenceが推進する、産業界の質的向上を目指す人工知能ロボットの実装において、クラウドプラットフォームやビジネス展開の面でグローバルに連携を進めていきます。当社のプラットフォームが、本プロジェクトにおいて貢献できることを嬉しく思うとともに、日本市場のみならず、世界規模で大きなインパクトを与えられるよう、マイクロソフトは継続的に支援していきます。

Airbus Ventures パートナー Lewis Penault 博士

深いAI機能を有する300台の遠隔操作ロボットが、概念実証から量産に移行することは大きな前進です。Telexistenceの初期投資家として、私たちは、同社の多様で才能豊かなチームが、その先進技術を日本中に展開し、将来の北米での展開を支援する新しいチャネルを活性化させることで、飛翔し始めることを嬉しく思っています。


[技術コラボレーションに関する詳細]

NVIDIAのプラットフォームを活用した主な取組内容

■「NVIDIA Jetson」のエッジAIプラットフォームを活用したTX SCARAの映像伝送と画像認識機能向上

TX SCARAはNVIDIA Jetson TX2モジュールを頭部に搭載し、カメラから入力される映像の伝送に活用しています。また、足部にNVIDIA Jetson AGX Xavierモジュールを搭載することで、AIによる自律動作機能を実現しています。例えば、TX SCARAはコンビニで販売される飲料の種類と形状を問わずすべて同じロボットハンドで掴めるよう、アームの強度、カメラの画角などが工夫されています。これに加え、NVIDIA Jetson AGX Xavierの搭載により、飲料によって異なる最適な把持点の認識など、画像認識のニューラルネットワークを並列で実行することで機能向上を実現しています。

■ GORDONの認識精度の向上に活用される「NVIDIA DGX Station」

TX SCARAは飲料の在庫状況を24時間モニタリングします。AIシステム『GORDON』ではこれを受けながら、商品の陳列タイミングの予測やスケジュ-リングを行い、TX SCARAへの飲料補充の指示を行います。この『GORDON』の学習環境に、AIワークステーションであるNVIDIA DGX Stationを採用しました。多様なパターンでの商品陳列のシミュレーションを行うことで効率的で最適な画像認識のモデル作成を実現しています。

■ スムーズな遠隔操作とVR酔いの防止

想定していない環境変化が原因でAIによる陳列が失敗した場合、TX SCARAはTelexistenceモード(遠隔操作)に移行し、遠隔操作オペレータがVR操作で修正します。3D映像伝送の遅れにより視覚と身体感覚との操作のずれが発生しおこる「VR酔い」を防ぐため、遠隔操作システムにはNVIDAのGPUで高速化されたパワフルなコンピューティング性能を活用します。高度な画像処理性能により、最速50ミリ秒(注)の映像伝送を実現しています。。

注:映像がロボット側のカメラに入力されてから操縦者側のディスプレイに表示されるまでの時間(ネットワーク遅延を含む)。「ミリ秒」は1000分の1秒。


マイクロソフトのプラットフォームを活用した主な取組内容

TXは、TX SCARAによるロボットソリューションサービスのクラウドプラットフォームに「Microsoft Azure」 を採用し、ロボットのタスクマネジメントシステムに活用しています。

■ GORDONによるタスク判断にMicrosoft Azureを活用

飲料の在庫状況を24時間モニタリングするTX SCARAがスキャンした在庫情報は、Microsoft Azureのクラウドシステムがデジタルツイン情報として把握しています。AIシステム「GORDON」はこれを受け、各店舗のこれまでの売上の傾向や時間帯別の需要から最適な飲料陳列を予測して、TX SCARAが次に実行するタスク(注)を判断して指示を行います。

注:タスクとは「A点から商品をピックアップしてB点に置きなさい」といった陳列タスクのこと。

■ 商品の品切れを最小限にするデータベース

Microsoft Azureを活用したTX SCARAのクラウドシステムでは、TX SCARAが稼働するコンビニ各店舗での売れ行きを示すデータベース(注)を維持管理しています。これによりTX SCARAがリアルタイムでスキャンする現在の在庫情報と、蓄積された過去の売れ行き動向から計算された最適な陳列タスクを予測、実行することが可能になり、店舗における品切れを最小限にすることができます。

注:陳列した商品、陳列日時、本数のデータ。

■ 米国市場進出における協力

マイクロソフトのグローバルな法人顧客ネットワークや、同社がグローバルで展開するスタートアップ支援プログラムを活用し、海外、特に米国市場における事業開発で連携を強化して参ります。


Telexistenceでは、成長ステージに入った事業を加速度的に前進させるため、研究開発、事業オペレーション、コーポレートの各組織で強化を図っています。現在募集中のポジションは以下をご覧ください。

  • Head of Mechanical Engineering
  • Mechanical Engineer
  • Robotics Automation Perception Engineer
  • Robot Maintenance Engineer
  • Robot Systems Engineer (Deployment Engineer)
  • Robot VR Operator
  • Finance Lead
  • Accounting Manager
  • Sourcing & Procurement Manager

各ポジションの詳細は採用情報ページをご覧ください。


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【共同リリース】Telexistence、ニチレイロジグループ本社、センコー株式会社、新型ロボットの物流施設導入に向け実証実験を開始

Telexistence株式会社 (本社: 東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)、株式会社ニチレイロジグループ本社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:梅澤一彦、以下ニチレイロジグループ)とセンコー株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:福田泰久、以下センコー)は、TXの独自AIシステムによる自動制御と人による遠隔操作のハイブリッド制御ロボット技術を核とした新たな物流オペレーションの開発を目的に、TX製ロボットのニチレイロジグループ、センコーへの導入に向けた実証実験を開始いたしました。

映像は(株)ロジスティクス・ネットワーク東扇島物流センターにて、TX製ロボットの遠隔操作による実験を行う様子。2022年3月1日撮影

第一段階として本日、ニチレイロジグループの物流施設の冷蔵エリアにおいて、TX製遠隔操作ロボットがカゴ台車への混載積み付けを行う実証実験を実施いたしました。また、2022年秋頃には、センコーの大手小売業向け物流施設において、実証実験を予定しています。

物流施設向けTX製ロボットは、協働用ロボットアーム、AGV(自律走行搬送ロボット)、エンドエフェクタおよび遠隔操作機構で構成されています(*1)。一般的なパレタイズ/デパレタイズロボットは床等へのアンカー固定が必要であるため、ロボットの稼働場所が限定的となったり、ロボット作業の前後工程にマテリアルハンドリング機器等を追加したりする必要があります。一方で、TX製ロボットはAGVと遠隔操作機構を備え、さらに全ての電力がAGV内蔵バッテリーから供給される仕組みであるため、移動を伴う作業や時間帯等に応じて異なる場所で稼働することが可能です。また、ロボットを遠隔操作するオペレーターが把持対象物や積み付け場所等を目視で確認するため、ケースサイズ等に合わせた最適な把持や載置が可能であり、保冷カバー付きカゴ台車のような複雑な作業を要する場合も従来の積載効率を維持した混載積み付けを実現しています。
(*1)協働用ロボットアームとAGVは他社製を採用

TXは今回の実験で、人件費高騰や慢性的な人手不足が深刻化する物流業界において、Augmented Workforce Platform(AWP/拡張労働基盤)を通じて(*2)、身体への負担が大きい冷蔵エリアでの作業や重たいケースの運搬をロボットが代替することによる労働環境の改善や生産性向上に関する検証を行います。AWPを通じて物流業界の課題解決を図ることは、労働者から全ての身体的労働作業を解放する、というTXの企業ミッションに合致する取り組みであり、物流施設への本格導入を目指して参ります。
(*2)ロボット制御を遠隔操作と機械学習の最適な混合比で制御可能なプラットフォーム

ニチレイロジグループは、人手不足への対応や作業者の負担軽減、更には現場作業の「誰でもできる化」を目的とした業務革新に注力しており、人間と機械の双方の特性を活かした最適な作業体制の構築を進めております。今回の実験では、冷蔵エリアに配置されたロボットを、人間が事務所から遠隔操作(移動・作業)することで、物流センター作業におけるリモートワークとストレスフリーな作業環境構築の可能性を検証します。今後も先端技術の導入や作業のデジタル化を積極的に推進し、お客様のサプライチェーンを支える持続可能な物流の実現に取り組んでまいります。

センコーは2014年にデパレタイズアームロボットを導入し、以降もAGV等、省人化・省力化機器の導入を積極的に行っています。今回のTXのロボットに最も期待している点は、簡単に移動が出来ることです。一度設置すると、移動が困難な従来型とは違い、時間帯や業務の都合に合わせて移動出来ることで、ロボットの稼働時間が飛躍的にアップし、さらに遠隔操作で人が常時監視することで、トラブル時の迅速な対応も可能になると考えています。また、倉庫作業における人手不足解消は喫緊の課題です。その課題に対して、人の代わりとなって、夏場の作業や手荷役などの負荷のかかる作業をロボットに担ってもらうことで削減し、一方でワークライフバランスを図りながら、時間や場所に限定されない働き方を、より多くの人々に提供することを目指します。

■ ニチレイロジグループ及びTXによる実証実験の概要
1. 実施日 : 2022年3月4日
2. 場所   : (株)ロジスティクス・ネットワーク東扇島物流センター(ニチレイロジグループ 100%子会社)

プレスキット:TX Press Kit 2022.03.04 Logistics PoC
実証実験パートナ:

<株式会社ニチレイロジグループ本社>(https://www.nichirei-logi.co.jp/)
ニチレイロジグループは、輸配送やTC、3PLを軸とした物流ネットワーク事業、冷蔵倉庫機能を担う地域保管事業、欧州・中国・ASEANに展開している海外事業、低温施設の企画・設計・施工から保守管理まで行うエンジニアリング事業で構成される、国内№1の冷蔵設備能力を持つ低温物流企業グループです。これまで培ってきた高品質な低温物流を世界のスタンダードとして広めていくことを目指しています。
所在地       :東京都中央区築地6-19-20 ニチレイ東銀座ビル
代表者       :代表取締役社長 梅澤一彦
設立年月日   :2005年4月1日

<センコー株式会社(https://www.senko.co.jp/jp/)
センコーは、全国ネットの自動車輸送を核に、鉄道利用運送、海上運送、倉庫、工場内物流、国際物流等、幅広く展開しています。保管、配送、流通加工、情報流通等の複合機能を持った物流センターでの総合サービスや、物流合理化・効率化につながる最適システムの設計、オペレーション運営など、最新の情報技術を駆使したロジスティクスシステムでお客様のSCM構築をサポートしています。
所在地       :大阪府大阪市北区大淀中1-1-30
代表者       :代表取締役社長 福田 泰久
設立年月日   :2016年4月15日

Telexistence、新型ロボット『TX SCARA』をファミリーマートGLP ALFALINK相模原店に導入。バックヤードにおける飲料陳列業務を独自AIシステムで自動化

Telexistence株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)と、日本GLP株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:帖佐 義之、以下「日本GLP」)、株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、TX独自AIシステム『Gordon』を搭載した新型ロボット『TX SCARA』を「ファミリーマートALFALINK相模原店」(所在地:神奈川県相模原市中央区田名)に導入いたします。

このたび導入するTXが開発した新型ロボット『TX SCARA』は、店舗従業員への作業負荷の大きいバックヤード内での飲料補充業務を24時間行います。バックヤードの狭いスペースで稼働可能な水平多関節型のロボットで、通常時は『Gordon』が自動制御します。陳列失敗時にはTelexistence(遠隔操作)モードへ移行し、インターネットを通じて人が遠隔から直接的、直感的にロボットを制御し迅速に復旧を行うことが可能です。  また、『Gordon』は店舗の過去の販売実績データを学習することで、時間帯や季節により変化する商品の売れ筋に合わせ、『TX SCARA』による陳列タイミングを最適化します。こうしたロボティクス・AI技術の活用により、一日約1,000本行われている飲料陳列業務を、店舗従業員に代わり24時間担います。一方、店舗従業員は売場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことができます。

日本GLPが展開する「ALFALINK」は、「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトとして、従来の物流施設における効率化・最適化を超えた、これまでにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目指しています。「Open Hub」(物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(ビジネスの進化をサポート)をキーワードとし、本コンセプトに基づいた様々な設備、サービスを提供しています。最先端の技術を駆使した『TX SCARA』の導入は、「Open Hub」の取り組みの一環であり、地域にも開放された共用施設「リング」内におけるコンビニエンスストア利用の利便性とともに、新たな価値創造に取り組む拠点として社会・地域の方々に興味・関心を持っていただくきっかけとなることを期待しています。

ファミリーマートは、この取り組みにより作業工数が大きく、人間への負担も重い商品陳列業務を自動化・遠隔化することで、生産性の向上や非接触化、お客さまの利便性向上を加速してまいります。この取り組みは、ファミリーマートが2019年11月より参画する経済産業省における「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指しています。

ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。

■店舗概要
店舗名称          :ファミリーマートALFALINK相模原店
所在地              :神奈川県相模原市中央区田名
営業時間          :24時間
店舗面積          :約140㎡

<株式会社ファミリーマート>
所在地               :東京都港区芝浦三丁目1番21号
代表者               :代表取締役社長 細見 研介
設立年月日  :1981年9月1日
会社HP               :https://www.family.co.jp/

<Telexistence株式会社>(https://tx-inc.com
ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業です。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、ハードウェア・ソフトウェア、AI、遠隔操作技術を一貫して自社で開発しています。ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、労働に関わる社会の基本的なあり方を変革することを目指しています。なお、本件の開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて実施しております。
所在地  :東京都中央区晴海4-7-4 Cross Dock Harumi 1F
代表者  :代表取締役 兼 最高経営責任者 富岡 仁
設立年月日:2017年1月23日

<日本GLP株式会社>(http://www.glp.com/jp/
日本GLP株式会社は、2009年3月に設立されたGLPの日本法人です。日本の主要な物流拠点を網羅する都市で、129 棟、総延床面積約1,000万m²の物流施設を運営しており、都市の生活や経済活動を支える重要なインフラとしての、高機能かつ環境にも配慮した物流施設を提供しています。GLPでは、事業展開している地域社会およびその環境に配慮し、持続可能な社会の形成に貢献すべく包括的なESGポリシーを策定しています。

<ご参考:TX SCARA と GORDONの主な特長> 
TX SCARA:CVSバックヤードでの飲料陳列にロボットの関節軸構成やリンク長などを最適化した自社開発ロボット。既存店舗のバックヤード環境を変更せずに導入可能なハードウェアを実現。
Gordon:TX独自のAIシステムであり、冷蔵ケースの商品充足状況 (Shelf Scanning Module)や陳列すべき飲料の把持点などを認識し、把持から陳列までのエンドエフェクタの経路計画生成を行う。
Telexistenceモード(遠隔操作モード):想定していない環境変化が原因でAIによる陳列が失敗した場合、Gordonモード(自動制御モード)からTelexistenceモードへ移行。インターネットを通じた人による直接的なロボット制御で陳列業務を100%成立させることが可能。

報道関係の方:プレスキット

Telexistence、新型ロボット『TX SCARA』を開発し「ファミリーマート経済産業省店」に導入。バックヤードにおける飲料陳列業務を独自AIシステムで自動化。

Telexistence株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)と、株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、TXの独自AIシステム『Gordon』を搭載した新型ロボット『TX SCARA』を「ファミリーマート経済産業省店」(所在地:東京都千代田区霞が関)に導入し、バックヤード内での飲料補充業務を人に代わって24時間行うことで、販売量が多く、店舗スタッフへの身体的負荷が大きい低温環境での業務の自動化を実現いたしました。

『TX SCARA』は、TXの技術特性を生かし、バックヤードの狭いスペースで稼働可能な水平多関節型のロボットで、通常時は『Gordon』が自動制御します。陳列失敗時にはTelexistence(遠隔操作)モードへ移行し、インターネットを通じて人が遠隔から直接的、直感的にロボットを制御し迅速に復旧を行うことが可能です。また、『Gordon』は店舗の過去の販売実績データを学習することで、時間帯や季節により変化する商品の売れ筋に合わせ、『TX SCARA』による陳列タイミングを最適化します。こうしたロボティクス・AI技術の活用により、一日約1,000本行われている飲料陳列業務を、ロボットが人に代わって24時間担います。一方、店舗スタッフは売り場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことができます。

<主な特長> 

  • 『TX SCARA』:CVSバックヤードでの飲料陳列にロボットの関節軸構成やリンク長などを最適化した自社開発ロボット。既存店舗のバックヤード環境を変更せずに導入可能なハードウェアを実現。
  • 『Gordon』:TX独自のAIシステムであり、冷蔵ケースの商品充足状況 (Shelf Scanning Module)や陳列すべき飲料の把持点などを認識し、把持から陳列までのエンドエフェクタの経路計画生成を行う。
  • Telexistenceモード(遠隔操作モード):想定していない環境変化が原因でAIによる陳列が失敗した場合、Gordonモード(自動制御モード)からTelexistenceモードへ移行。インターネットを通じた人による直接的なロボット制御で陳列業務を100%成立させることが可能。いわゆるAIの「フレーム問題」(注)、人工知能の不完全な部分をTXの遠隔操作技術で補完している。

注:現状の人工知能は、与えられた課題を解くに際し、現実世界で起こり得る無数の事象から、今行うべき判断や動作に必要な情報のみを『枠(フレーム)』で囲うように抽出し、それ以外の情報を無視して試行する。しかし、何が自身にとって必要な情報で、何が自身にとって無視してもよい情報であるのかを自律的に判断することができないため、抽出に無限の時間がかかってしまうという問題。

ファミリーマートとTXは、「ファミリーマート経済産業省店」の運営を通じて、作業工数が大きく、人間への負担も重い商品陳列業務を自動化・遠隔化することで、インターネットがあれば安全に、どこからでも店舗スタッフがロボットを通じて就労可能な、新しい店舗オペレーション構築を実現します。同時に、ロボットを導入しやすい環境(ロボットフレンドリーな環境)を継続的に模索することにより、生産性の向上や非接触化、お客さまの利便性向上を加速してまいります。

この取り組みは、ファミリーマートが2019年11月より参画する経済産業省における「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指しています。 

ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。

TXは、ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業です。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、ハードウェア・ソフトウェア、AI、遠隔操作技術を一貫して自社で開発しています。ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、労働に関わる社会の基本的なあり方を変革することを目指します。なお、本件の開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受けて実施しております。

■店舗概要
名称: ファミリーマート経済産業省店
所在地: 東京都千代田区霞ヶ関1丁目3番1号 経済産業省庁舎内
営業時間: 7:00 〜 24:00

■本件に関するお問い合わせ
株式会社ファミリーマート 広報部 電話:03-6436-7670
Telexistence株式会社 広報担当 石川:info@tx-inc.com

報道関係の方:プレスキット

シリーズA2ラウンドで約22億円の資金調達を実施。小売/物流業界におけるAugmented Workforce Platform(拡張労働基盤)構築を目指し、組織を強化を図る。

遠隔操作・人工知能ロボットのリーディング・イノベーターであるTelexistence株式会社 (本社: 東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡 仁、以下、TX)は、株式会社モノフルのグループ会社(以下、モノフル)をはじめ、国内外の複数投資家を引受先とするシリーズA2資金調達ラウンドで約22億円を調達いたしました。

Telexistence, Remote-Controlled Robotics Innovator – Engineering Team Interview

本ラウンドは、既存投資家であるモノフル、Airbus Ventures、KDDI Open Innovation Fund、DEEPCORE、東大IPCに加え、複数の新規投資家も引受先として参画しています(非公開)。今回のシリーズA資金調達ラウンドの完了により、2017年の創業以来の資金調達総額は約45億円となりました。TXは、今回の資金を製品開発チームの拡大や、小売店舗・物流分野で広がりつつある顧客層への製品開発・導入の加速に活用する計画です。

本ラウンドにて、モノフルとTXは、物流施設業務向けの拡張労働基盤(Augmented Workforce Platform、以下、AWP)の開発と商用運用や社会実装をさらに進めるため、パートナーシップを強化しました。AWPは、物流施設内の業務に携わる労働者が、倉庫に物理的に立ち会うことなく労働力を提供できるプラットフォームです。AWPを利用することで、倉庫内に設置されたロボットをインターネット経由で操作することができ、在宅のままパレタイズ(パレットへの積みつけ)やデパレタイズ(パレットからの荷下ろし)などの作業に参加することができます。TXは、AWPの構築により労働者により安全に、より低コストで、より便利に世界の労働市場に参加できる基盤を提供します。その一環として、国内最大級の物流業者をパートナーとし、物流分野向けに開発した遠隔操作ロボットのトライアル導入の準備と製品試作を進めています。

ロボット(主に産業用ロボット)は、主に自動車・総合電気メーカーの工場内でしか普及していないのが現状です。TXは、ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、社会の基本的なあり方を変革することを目指しています。最終的には、人間が複数の空間的・時間的スケールのネットワーク構造を介してつながり、相互作用し、進化していく社会の創造を目指します。

この目標を達成するためTXでは、

  • 新規発明よりも、アイディアを実用的で信頼できる現実に進化させるイノベーション
  • 試作の連続よりも、早期の製品化
  • 新たな発見を見出す研究よりも、世の中に輩出する具体的な製品のエンジニアリング
  • 深く考え抜く思考者よりも、アクションありきの実行者
  • 研究の場で新たな法則を発見する理論家よりも、現実の社会問題解決に挑む実践者

を志す人材を求め、より一層の組織強化を推進して参ります。


<株式会社モノフルについて>

モノフルは、先進的物流施設のリーディングプロバイダーである日本GLP株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:帖佐 義之)のグループ会社の出資により2017年11月に設立されました。社名には、「物(mono)であふれている(full)」という物流の現状を表す意味に加え、我々が目指す未来の物流の姿である「単一の(mono)プラットフォームで遂行させる・実行する(fulfill)」という意味を込めました。

所在地 :港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター34階
代表者 :代表取締役会長 帖佐 義之. 代表取締役社長 藤岡 洋介
設立年月 :2017年11月
事業内容 :物流ソリューションの開発・提供、出資
URL :https://monoful.co.jp/

【共同リリース】Telexistenceとオカムラが資本業務提携

遠隔操作ロボットによる陳列関連業務に最適化された什器・備品の共同研究・開発

2021年6月15日

Telexistence株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:富岡 仁、以下TX)と株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:中村 雅行、以下オカムラ)は、半自律型遠隔操作ロボットによる量販店の陳列関連業務に最適化された什器・備品の共同研究・開発を目的とし、資本業務提携契約を締結しました。

少子高齢化、オーバーストア、ECの普及、DXへの取り組みなど、社会環境や市場の変化に伴い、小売業の競争環境が激しさを増しています。小売店では、人手不足や店舗スタッフの高齢化・多様化に対応しつつ、運営の効率を上げ、接客をより重視した、効率的かつ魅力的な店舗が求められています。

TXは、小売店に不可欠な店舗スタッフが、店舗に常駐することなく労働参加が可能なプラットフォームである「Augmented Workforce Platform」(以下AWP)の開発と実装を推進しています。AWPを利用することで、店舗スタッフは店舗内に設置された遠隔操作ロボットをインターネット経由で操作することができ、在宅で商品陳列などの作業に従事することができます。TXは、AWPの拡大により、小売店従業員がより安全に、より便利に労働市場に参加できるプラットフォームの構築を目標としています。

オカムラは、小売業を取り巻く環境の変化をいち早く捉え、店舗の設計から、陳列什器の製造、施工、メンテナンスまで、店づくりをトータルにサポートします。冷凍冷蔵ショーケース、各種陳列什器、バックヤード機器、物流システム機器など、幅広い製品を開発・製造し、店舗設計のノウハウと組み合わせることで、小売業の効率的かつ魅力的な店づくりを推進しています。

店舗運営が抱える問題の解決に取り組む両社が、異なる知見と技術を掛け合わせ連携することで、より包括的で迅速にイノベーションを創出することが可能になると考え、この度の資本業務提携に至りました。

TXとオカムラは、量販店向け遠隔操作ロボットに最適化された店舗用什器・備品の研究・開発から小売店への導入までを協力して行います。同時に、遠隔操作ロボットの導入により変化する、スペースの使い方や、人の流れを考慮した、人とロボットの協働に最適な店舗設計手法の確立を目指します。

商品陳列業務を遠隔操作ロボットと人工知能技術により自動化することで、店舗スタッフの単純作業の大幅な削減と、業務における体力的な負担の軽減により、接客や人材育成など人にしかできない業務の時間を創出し、店舗の競争力強化と店舗スタッフの働きやすさの両立をサポートします。

■各社の役割
Telexistence株式会社
小売店、特にスーパーマーケットにおいて人とロボットが協働する店づくりや什器・空間設計を行う上で必要となる遠隔操作ロボットに関わる知見を提供することで、遠隔操作ロボット向けの店舗設計の最適化を図ります。また、本件研究開発により設計された什器や備品の分析や設計に関する提言を行います。

株式会社オカムラ
人とロボットが協働できる理想的な店づくりを目指します。陳列やストックのための什器に、ロボットの動きに最適な機能や形状を持たせ、作業効率の向上を図ります。また、人とロボットが動きやすい店内レイアウト、人とロボットの作業比率の変化に最適化された空間の使い方など、ロボットと店舗スタッフが協働することを考慮した店舗設計を研究・開発します。


株式会社オカムラの概要
株式会社オカムラは、オフィス、教育・医療・研究・商業施設、物流センターなど、さまざまなシーンにおいて、質の高い製品とサービスを提供しています。あらゆる分野の知識・技術を生かした「総合力」を強みとし、快適な空間創造を目指します。「豊かな発想と確かな品質で、人が集う環境づくりを通して、社会に貢献する。」をオカムラのミッションとし、企業価値のさらなる向上に努めております。

所在地:神奈川県横浜市西区北幸1丁目4番1号 天理ビル19階
代表者:代表取締役 中村 雅行
設 立:1945年10月
ウェブサイト:http://www.okamura.co.jp/

2021年10月よりファミリーマートへの遠隔操作ロボット導入開始

経済産業省「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環として

~ロボットを導入しやすい環境(ロボットフレンドリーな環境)の実現~

2021年6月4日

Telexistence株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役CEO: 富岡仁、以下TX)と株式会社ファミリーマート(本社:東京都港区、代表取締役社長:細見研介)は、遠隔操作ロボット技術を核とした、新たな店舗オペレーション基盤の構築のため、TX製ロボットおよび「Augmented Workforce Platform (拡張労働基盤、以下AWP)」のファミリーマート店舗への導入を、2021年10月より開始いたします。

この取り組みは、ファミリーマートが2019年11月より参画する経済産業省における「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指しています。

このたび導入する「ファミリーマート経済産業省店」(所在地:東京都千代田区霞ヶ関)は、TXおよび遠隔操作オペレーションを担うTXの子会社、Model-T Operations株式会社が運営する予定で、TXが開発した半自律型遠隔操作ロボット(※)が店舗のバックヤードにおける商品補充業務を行います。まずは、飲料売場にて業務量の多いペットボトル飲料の陳列から遠隔操作による業務を開始し、ロボットによる陳列速度や精度の検証を行います。その後、多店舗展開が可能な取り組みについては、ファミリーマート全店への順次導入を検討してまいります。

この取り組みにより、工数が大きい商品陳列業務を遠隔操作化・自動化することで、店舗の省人化や物理的な店舗立地に制約されない自由度の高いスタッフ採用が可能になる、ロボティクスを軸にした全く新しい店舗オペレーション基盤の本格導入を推進いたします。同時に、ロボットを導入しやすい環境(ロボットフレンドリーな環境)を継続的に模索することにより、生産性の向上や非接触化、お客さまの利便性向上と店舗従業員オペレーション負荷の軽減などの実現を加速してまいります。

※半自律型遠隔操作ロボット:人工知能の活用により、一部動作の自律・自動化が可能な遠隔操作ロボットのこと。人工知能による自律動作で効率化、省人化を実現しつつ、遠隔操作により人間の器用さを要する細かい作業の質を維持することができる。

TXは、ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業です。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、従業員の国籍は10を超え、ハードウェア、ソフトウェア、自動化技術を一貫して自社で開発しています。半自律型遠隔操作ロボットとAWPを通じて、ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、社会の基本的なあり方を変革することを目指しています。

ファミリーマートは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、便利の先にある、なくてはならない場所を目指してまいります。

<参考>経済産業省リリース
メーカーを問わずロボットとエレベーターが通信連携するための規格が策定されました
URL :  https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210604002/20210604002.html